出典URL:http://www.teamnacs.com/stage01.php
前回の記事の続きです。
今回は演出と演技について描きます。
演出
今回初めてチームナックス以外の方が演出・脚本を担当すると言うことで、演出は俳優のマギーさんが行いました。
マギーさんは劇団ジョビジョバのリーダー。
劇団は2002年に活動休止してしまいましたが、マギーさん個人は俳優・演出家・脚本家として活動しています。
今調べたのですがドラマ「山田太郎ものがたり」の脚本ってマギーさんだったんですね。
結構見ていたので驚きました。
演出としては最初の戸次さんの登場なんか最高でしたよね。
驚きもあったけど戸次さんの演じているキャラクターを良く表している登場の仕方でもあって。
なによりインパクト!ここから舞台が始まったぞ!っていうね!
あれ毎回やってて大変だなぁ…。
そしてそのあとの人物紹介は役者一人一人がピックアップされていました。
その映像と実際の役者の組み合わせが絶妙で、ドラマのOPみたいでカッコイイなぁと思いました。
あとは印象的なのはラストですね。
あ、あれってもしかして悪童のポスター(上記の画像)なのかな?と私は思っちゃいました。
悪童の表情ってこの表情だったのかと、舞台を見る前と見た後ではポスターの見え方がかわっちゃいますね。
舞台中の演出というのはどこまでが脚本で、どこからが演出で、それをどう役者さんが生かしているのか、観ている側としては全くわからないです。
それくらい舞台に一体感があって舞台の世界に飲み込まれてしまうから。
なのでそこはハナタレナックスでの舞台裏を拝見してみました。
マギーさんとナックスの5人は年齢も近く、笑いや感性も近いようで舞台稽古はとてもスムーズに進んでいるようでした。
3年前と比べてギスギスしていないというか…間に人が入るのって大切なんですね。
ナックスの方も熱いだけではなくて相手を思いやるアラフォーになっていたというか…(表現が難しい)
ハナタレナックスの一場面で戸次さんがマギーさんに演技指導されたことを語っていました。
戸次さんは大きくパキパキと動く芝居を得意としているのですが、キャラクター上今回はそれを封印してほしいと。
なるべくふにゃふにゃとした動きでと。
そのために戸次さんはつま先から歩くことでそのふにゃふにゃ感を出していました。
舞台上ではつま先のことは全くわからなかったのですが、完全なるふにゃふにゃ感は出ていました。
それを見ていて本来持っている演技からどう変えていくのか指導するマギーさんの演出、そしてそれを生かすためにどうするか考える戸次さんの役者、どちらもすごいことだなと感じました。
そして毎回マギーさんがみんなに課題を与えるそうです。
毎回違う課題。どんな課題かはわかりませんが、それで「悪童」がどんどん研ぎ澄まされていって、完成に近づいているのかなと感じました。
観ていて自然に感じる動作も演技もこの演出があってこそなのだなぁ、と見終わった後思い出してかみしめております。
今回も長くなりましたね。
次の記事をラストにして、続きます。